マテリアリティ(優先課題)策定支援

トレッサ横浜様 SDGsマテリアリティ策定

横浜市のショッピングセンター「トレッサ横浜」は、(株)トヨタオートモールクリエイトが企画・運営する大規模な複合型商業施設です。トレッサとはフランス語で「喜びでワクワクする(Tressaillir de Joie)」からのネーミングで、館内は横浜市の姉妹提携都市フランス・リヨン市の市街地をイメージして作られています。2008年の開業以来、地域の人から愛され、今では年間約1,400万人の来場者を誇ります。

トレッサ横浜では、SDGsカードゲームなどと通じて、館内のスタッフにSDGsの認知と理解を進めていました。その一方で、より具体的に優先課題を明確にすることで、サステナビリティな施設運営をより積極的にすすめていくことがテーマでした。ソフィアサーキュラーデザインでは、トレッサ横浜のSDGsへのコミットメント策定を伴走型支援でお手伝いをさせていただきました。

お客様の状況に合わせたプログラム開発と部門横断のワークショップメンバー

トレッサ横浜様では施設責任者を中心としたチームが、既に施設としての方針を策定されていました。弊社としては、既に策定した方針を、SDG Compassなどのスキームを使って一から作り直すのではなく、これを素案として、大型複合施設としての強みと特徴と、より社会的なインパクトを高めるためのマテリアリティ策定のワークショッププログラムをカスタマイズして企画いたしました。

このプログラムに取り組んでいただくワークショップメンバーは、施設管理やイベント企画など可能な限り、多くの関係部門から集まって頂き、部門横断でのチーム作りをしました。これは多くの部門のさまざまな視点で社会課題の探索ができるからです。また、ありたい姿を実現するための自社の強みや特徴も、職場や職種によって幅広く導き出すことができます。

担当部門だけで策定しないことは、マテリアリティ設定から様々な社員に関わってもらうことで、SDGsの理解浸透はもちろんのこと、マテリアリティを具体的な施策にする際に、現場との意識のギャップを埋めることができるからです。私たちはマテリアリティ策定の際にこのポイントを大切にしています。

トレッサ横浜らしいマテリアリティ策定

トヨタの自動車も展示販売される広々としたフロアー

多くの企業がマテリアリティを策定してホームページなどで公表するようになりましたが、中には単にSDGsの何番に取り組みますと述べるだけの内容も散見されます。本来、マテリアリティとは、近未来に向けてありたい姿を実現するための社会課題を特定して、自社の強みを生かすことによるその会社らしいさによって、社会的インパクトを高められるテーマであることが望ましいと弊社では考えています。

それは、単に地球環境に貢献しようと言われても、仕事やビジネスとして具体的にどのように進めていけば良いか社員の人たちにはピンとこないからです。こうなると「有言不実行」状態が社内に作り出されてしまいます。大切なことは、社会課題が将来どのような状態になっているか、社会課題の本質を見つけ出すことです。さらに、自社の強みや特徴をしっかりとマテリアリティの中に明確にすることで自社らしさのエッセンスをメンバーで策定することです。

未来も笑顔あふれる”まち”であるために

トレッサ横浜のマテリアリティスローガンは「未来も笑顔あふれる”まち”であるために」です。そのマテリアリティには、複合型大型施設としての強みである多くのテナントと来場者とのパートナーシップが明文化されています。また、地域を支える施設としての地域貢献も大切なテーマですし、トヨタグループの一員として次世代モビリティを普及することで、地球環境への貢献も明文化されました。この秋には、テナントの皆さんとの共創活動の第一歩としてのセミナーなども企画しています。弊社では今後もトレッサ横浜のサステナビリティアクションのご支援を続けて参ります。

トレッサ横浜SDGsへの貢献トレッサ横浜 サステナビリティ紹介ページ
https://www.tressa-yokohama.jp/shop/pdfimage.jsp?id=32
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