モンテディオ山形 SDGs パートナーコミュニティのキックオフを開催
ソフィアサーキュラーデザインは、モンテディオ山形SDGsパートナーコミュニティのキックオフミーティングを7月12日に開催いたしました。
テーマは「100年先のスポーツチームと地域の共生」
テーマは地域創生は、高齢化や過疎化が進む日本の地方にとっては、大きなテーマになっていることは皆さんもご存知のことかと思います。このコミュニティは、モンテディオ山形のパートナー企業が集まり「100年先のスポーツチームと地域の共生」をテーマに計5回のワークショップを通じてありたい姿をもカタチにすることを目的にしています。
SDGsを2030年までに世界の国々が抱える問題を解決するためのゴールですが、本質的な問題の探求がされず、単にこれまでの社会貢献活動をSDGsのゴールにマッピングするだけでは実効性は乏しく、さらに収益面でも単にコストとしてしか捉えられず、企業の取組としての持続可能性すらも危ういのが現状です。
このワークショップでは「100年先のスポーツチームと地域の共生」をテーマとして、SDGsを企業経営や事業変革に生かすためのマインドセットやスキームを学びます。
第一回プログラム「問いを考える」
第一回目は参加企業8社、12名が参加した第一回は、サッカー天皇杯三回戦 モンテディオ山形 vs 浦和レッズの試合が開催される7月12日に開催しました。当日のプログラムは「問いを考える」、冒頭ソフィアサーキュラーデザイン代表の平林泰直から、SDGsを企業で生かすための以下の3つのスキルが紹介されました。
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- デザイン思考「そもそものニーズや課題を探求する」
- バックキャスティング「ありたい姿からその成功要因を考えること」
- コレクティブインパクト「パートナーシップを積極的に取り入れる
「問いを考える」とはどういうことかというと、そもそもの課題を探究するにはこの問いを考えるスキームは非常に効果的な手法です。なぜかというと、これまで皆さんは、学校や企業において多くの問い(課題)を与えられてきました。それに応えることで評価されてきました。そのため、その問いに対しての疑問や深掘りをすることがまりませんでした。これでは物事の本質が見えて来ないため短期的な視点での施策しか思いつかないだけではなく、問い(課題)に対する当事者意識の不足から取り組む姿勢についても後ろ向きにならざる負えませんでした。この問いを考えるプログラムは、デザイン思考やバックキャスティングでのアプローチにおいて、非常に有効なマイドを養うことができます。
地域って何?スポーツチームの魅力って何?共生ってどういう状態?
私達ファシリテーターは絶対に事例を示すことはしません。事例を示すこと自体がテーマの誘導であり、メンバー自身の興味とはかけ離れたものだからです。私達の役割は、問いを考える以下のルールを守らせることだけです。
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- 問いを出し続ける
- 問に対して質問や指摘はしないし、それらに対して応えない
- 問いはありのままを付箋に書く
- 疑問形のカタチにする
最初は?マークが頭の上を回っていたメンバーですが、ひたすら問いを書き出すうちに、次第にテーマに対して問いを作ることに慣れてきました。100年後の地域とは?、そもそも山形という地域はあるのか?、スポーツチームの魅力とはなにか?、モンテディオはサッカーチームだけか?、そもそも共生とは? 、共生している状態とは?など、テーマに対して本質的に探求する問いが多く生まれてきました。
次回までに、メンバーには問いからテーマに対するありたい姿を導き出してくる宿題を渡され、更に?マークが頭の上を回っていました。次回は8月にオンラインでの開催予定です。